日時 令和2年2月13日(木)13:00~15:30
場所 ホテルプリムローズ大阪
参加者 和田保護司
講演者 白百合女子大学教授 宮本信也氏
演題 親と子の愛着形成
~愛着障害がこころと行動に与える影響~
愛着は、子どもの安心感・安定感と密接に関連します。そのため、愛着形成が障
害された状態は、情緒の不安定さや自分や他者に対する攻撃性など、子どものさ
まざまなこころの問題と関連することになります。
そこで、「愛着とは」「愛着形成と愛着の発達」「愛着障害の基本的理解」
「子ども虐待」「虐待から生じる心の問題」「愛着形成の問題がある人への対応
において留意すること」について丁寧に説明された。最後に
・子ども虐待と反社会的行動・犯罪の間には密接な関連性がある。
・触法行為を行う少年においては、被虐待体験が少なくないことが知られている。
・保護観察の対象となる人、特に、少年においては、虐待があったかもしれない
いう視点に配慮して考えることで、相手の言動を理解しやすくなることがある。
・そうした理解のためには、愛着の問題、特に、虐待が、子どもの感情、認知、
行動にどのような影響を与えるかについて、一定の知識を持つことが有用と思われる。
と締めくくられた。(和田保護司投稿)